渋川山車まつり
関東でも比較的大きなお祭りで全国からも多くの方が観光にいらっしゃいます。
今回の上州渋川の話では、渋川山車祭りをご紹介します。
*フォトギャラリーもご用意しております。こちらもあわせてご覧ください。
230年の時を経て
渋川山車まつりの歴史は古く、およそ230年の歴史があります。草創期は渋川祇園祭として江戸時代は安政の時代に始まったとされ、現代に至る過程で戦時期の波乱により一時中止にも追い込まれましたが地元の熱い声で復活し、昭和44年に今の「渋川山車まつり」となり、今に至ります。平成に入り、平成10年元町を中心に八幡上りが7つの町で復活し、以降次第に数が増えて平成20年には14町で八幡上りが行われ祭りはさらに賑やかになりました。
祭りは渋川市街地を中心に約20台の山車が並ぶセレモニーから始まり、熱い熱気と沢山の人で賑わう中を山車を担いで町中を練り歩くお祭りです。町ごとに特徴ある趣向を凝らした山車はとても華やかです。山車が出発すると市内を練り歩きます。この時交差点では「ねり」とよばれる山車の引き手によるパフォーマンスを見ることができます。威勢の良い「ねり」は2本の綱の引き手が、まず左右に広がり、合図で一斉に真ん中へ駆け寄り、もみ合う姿は壮観で別名「あばれ山車」とも言われる祭りの魅せどころの一つとなっています。
山車の外に吊された長胴太鼓の演奏者は、山車に足だけを掛けて、かろじて帯で脱落を防ぎながら体を宙に泳がせて、派手なパフォーマンスで叩くことでも知られています。
祭りの巡行は高張り提灯を先頭に、手持ち万燈、山車が続きます。山車の綱は多くの方が参加できるようにとにかく長くできていて、「もみ」 と呼ばれます。各町内で色とりどりの鯉口シャツ・腹掛け・半纏などの衣装で統一した老若男女がこれにたくさん加わり祭もどんどん盛り上がります。
八幡上りと裏宿組
八幡上りは、祭りの二日目に行われる、渋川八幡宮まで一直線に続く急坂を、重量のある山車を引いて上っていくものです。
弊社のある裏宿町は、数ある町の中でも一番威勢の良いことが自慢です。八幡上りの際には、引き手全員が右に左に、蛇行しながら山車を引きます。長く急な坂道を、うねる引き手によって山車が引かれていく様子は、写真には収まらないほどの迫力です。
裏宿町の山車は、大正3年に東京の神田より購入しました。それを町民の力をあわせて、手作りで改修し、今の山車ができあがりました。
見た目にも豪華な囃子座左右の向拝柱の昇り龍・下り龍の彫刻は、地元の彫刻師である藤井隆氏の作です。また、屋根には立派な日本武尊の人形を頂いています。
2年に1度しか開催されない祭りだからこそ、多くの人々を引き寄せ熱気あふれる熱いお祭りです。渋川市の誇る渋川山車まつりに皆様のご来訪を心よりお待ち申し上げます。渋川山車まつりについてより詳しい情報は下記リンクよりご覧いただけます。
参考ページ、画像引用元
http://sdec.web.fc2.com/
渋川山車まつり
http://japanfestival.web.fc2.com/8-2/shibukawa/shibukawa.html
☆渋川山車祭り「東組・東町」ブログ☆
http://azumakumi.at.webry.info/